あの釣果の裏にはこんな話があったのです。
南防波堤の惨劇
BYマルシィさん
※脚色はフイッシングパパによって勝手に行われております。
カレイのシーズンが開幕したせいか釣り人は既に先端部にも数人が籠城しているのが見えました。
今日も小潮。
予測通りまるで潮の動きが無く釣果は期待出来ないけど朝の空気は言葉に変えられません。
さて、今日は何処のポイントにしようか付け根からずっと海を見ながら
テクテク歩き始め沖の潮がやや進んでる所が、先端から7ブロック程戻った辺りで、
先の一個団体から12、3メートル離れた所に釣り座をかまえました。
今日も私一人の釣行、仕掛けのセットも済み、
投げる前に足下の海を見ると全く動きのない大五郎がプカプカと漂い、
最近見た映画のウイルソンのように…ちょうど話しかけるにはいい相手でした。
仕掛けの投入も済み、ウイルソンに話しかけてたら、やがて私の両サイドに釣り人が割って入ってきました。
挨拶しようと声を掛けたら只、首をすくめて顎を出すだけのつっけんどんな人達でした。
左に入ったその方の第1投が私の仕掛けを二本、大きく跨ぎながら飛んでいく軌道が目に入りました…
何となくヤナ予感が脳裏に走りました。
その後、案の定私の仕掛けを連れさらい、巻かれていきました。
「オーイ!俺の仕掛けを跨いでるよー」
…って声を掛けました。
そしたら側に寄ってきて、この状況の時何を言うべきかやっと思い出したのでしょう、
「…あ … スミマセン… 」
誰にでも有ることだから、まぁいいやと思いました。
暫くすると、また同じ事を繰り返しました。
今度は引きずられた仕掛けが根掛りして、ちから糸ごとやられました。
PEのちから糸だったので、結構ショックでした。
今度やったらコワイヨと心に決めて気を取り直しました。
やはり彼の一言は、
「…あ … スミマセン… 」…でした。
今度は、右の人が私の仕掛けを跨ぎながら軌道してます…
「アースンマせん…」…とかって。
右の人は初回だから、まぁいいやと思い何も言いませんでした。
それの解決をすまして振替ったら既に、左の人がまたもう一本の私の仕掛けをさらって行ってる最中です…
絶句です!
オし! さっき思ったとおり今度は言ってやろうと喉元まで来ましたが、
こんな事くらいで、
釣り場の雰囲気崩すのも大人げないと思い
言葉は引っ込めました。
そんなこんなが、5、6回続き、とうとう我慢が出来ずウイルソンに相談してみましたが、
プカプカと浮かぶウイルソンは
只のペットボトル…
返る言葉なんか有るはず無いです。
左に右にとクロスの連発、10を超えた辺りでとうとう私はキレました。
「オし、今だ言え!」…と、もう一人の私が小心者の私に渇を入れました。
既にこの時点でトータルすると仕掛けとちから糸が4つやられてます
…トホホです。
思い切って私は、言いました… 言うことに成功しました!
遂に、口から言葉が並び大変うれしい限りです!
…しかし吐いたセリフがマズったか?…
やはり、帰る言葉は…
「…あ … スミマセン… 」…でした。
雰囲気に、やっと気が付いたのか彼らは少し移動してくれたので、やっと釣りをする事が出来ましたが既に7時を回ってしまいました。
せっかく来たから釣ろうと気合いを入れましたが、気が乗らず9時で止めました。
遠投に自信無い方にお勧めポイントが有ります! ヨンチャンとクロ釣ったポイントのその先で海を見ると一番左側に、漁師の網が入ってます。 その横のロープの先のボンデンの赤旗を目標に中投げすると、ここは近いですアナバ…! 形ものがダブル、ダブルでさ! テヘヘ! |
以上。
まるしぃさんの喜劇をお送りしました。
↑あっ!